わたしにとってのアイドル
画面上のひと。誌面上のひと。テレビの中のひと。夢の中のひと。
同じ世界だけど区切られた場所に生きているひと。
絶対に手が届かない存在。
機械を通して歌声が聴ける。どんなに遠くても想いを馳せることができる。
限られた時間だけ、同じ空間に居られるという奇跡を与えてくれる。
彼らが創った夢の世界に招待してくれる。
「世界一幸せにしてあげる」「今日くらい付き合っちゃおう」「みんなかわいいよ」
この時だけは並べられる甘い言葉たちに酔いしれることを許された気分になる。
彼らががんばっているから私もそれに恥じないように精一杯がんばらなきゃ。
日々の原動力になってくれる。
プライベートも、素顔も、何も知らなくていい。
ただアイドルとして輝いているその一瞬一瞬に勝手に感動させてください。
あなたの居る世界に生きられて幸せ。あなたが笑っているだけで幸せ。
何もわがままなんて言わないから、ただ全て肯定して生きていさせてください。